2012/03/11

デザイナー交代、ジル・サンダー(Jil Sander)とイヴ・サンローラン(YSL)。

哀しくもあり嬉しいお知らせが2012年のコレクション会期中に発表されました。ジル・サンダー(Jil Sander)のコレクションをデザインしていたラフ・シモンズ(Raf Simons)が辞任を発表。そして後任デザイナーに本家本元のジル・サンダー本人が復活とあり大事件発生!さらにはイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のクリエイティブデザイナーのステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)が辞任を発表し、後任にカリスマデザイナーのエディ・スリマン(Hedi Slimane)が全てのサンローランのクリエイティブを統括。昔からそうですが、デザイナー交代劇って淋しさと期待感が同居して、複雑な気持ちになってしまいます。。。



まずは2012Fall ラフ・シモンズによるジル・サンダーのラストコレクション。淡いピンク、コーラル、ラベンダーなどをベースに、ビビッドレッドや黒でコントラストを付けたなんともクラシカルで美しいコレクション。ジル・サンダーの場合は無機質とか建築的などのキーワードが多用されるのですが、今回はウェアラブルで女性的。2005年に就任してからブランドの精神を引き継いで、とても頑張っていたように思っていたので残念です。が、、、なんせジル・サンダーは本家本人のカリスマ度が凄まじく、彼女の作り出す服の洗練度ったらハンパないので、次のシーズンが待ち遠しい感じ。




そしてこちらは、ステファノ・ピラーティがクリエイティブディレクターを務めた、イヴ・サンローランラストコレクション。トム・フォードの様に、アーカイブを誇張して派手目なデザインを作り出すことはせず、あくまで往年イヴ・サンローランのスピリットを受け継いで、モダンで美しいコレクション。今回はレザーをメンズと共に多用していましたが、80年代のように過剰な成金マダムになることはなく、繊細に計算されつくしたディテールや生地のバランスで、今っぽく仕上がっています。特に胸元が大きく開いたシリーズはエレガンスの極地でもあるのに何故かスポーティーささえ感じる快適さに驚き。こちらは次回のコレクションより、昔サンローランのメンズをデザインしていたエディ・スリマンが担当。レディースのイメージがまったくないので、どういう風にせめて来るのか、こちらも楽しみです。


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