2012/05/18

シャネル(Chanel)デザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のお気に入り達。

シャネルをデザインするファッションの帝王、カール・ラガーフェルド79歳。今もバリバリの現役でシャネルのデザイナーとして君臨し、まったく年を感じさせないアグレッシブなお方。フォトグラファーとしても有名で、シャネルのプレタポルテやオートクチュールの広告を自身が撮影しています。

そしてシャネルのショーを見る度に微笑ましく思うのが、ラストにカールが出て来た時にメインのモデルと楽しそうに(時に気難しそうに)ウォーキングする事。80年代から現代までのカールの笑顔と容姿を追ってみました。


83年からカールのお気に入りモデルとして大人気だった、イネス・ド・ラ・フレサンジュ。カールはイネスのような品があって、どことなくボーイッシュなモデルを好む傾向があるようで、ココ・シャネルのイメージを重ねていたかのよう。仲違いするまで実に8年間、シャネルのミューズとして大活躍し、スーパーモデルの元祖の元祖とも言える人。カール様はすらりとしていて、若干タモリ調。

イネスが去った80年代後半から90年代前半にかけては、リンダ・エバンジェリスタやクリスティー・ターリントンを広告で起用し、姉妹のように撮ったりと変化球を飛ばします。カール様、ちょっと大きく成長してきました。60歳前後時。



スーパーモデル時代開幕のころには、デビュー間もないクラウディア・シファーをシャネル独占契約をし、ラストのマリエ(ウェディングドレス)は何度着た事か。ショーで歩くクラウディアは、ウォーキングがヘタクソで、『なんでこんなドシドシ重そうに歩く子がシャネルと契約できちゃうわけ〜???』と思ったものでした。カールの向かって右にいるシンディーの前髪クルンが時代を感じます。扇子が必需品のカール様、チュの口元が強烈です。


こちらはアンバーやリンダの髪型を見るかぎり、1993年頃の時代はグランジルックへと移行していったころで、不思議ちゃん多し。このショットは、カールが当時デザインしていたクロエのショーの後の記念撮影だと思われるので、より一層ファンシーに仕上げられています。いくらカール様のデザインだからって、クロエは着れないなーと思いながら見ていたファッション通信。。。


上のクロエの時と同じ時期だと思われるシャネルのコレクション後の記念撮影。ヘレナの頭にはカメリアがいっぱいです。まるでカール先生を囲んで楽しそうに撮影する修学旅行のような雰囲気が素敵。クリスティーは真ん中陣取って学級委員といったところでしょうか?クラウディアが幼く写ってて、中学生っぽく見えます。カール様は決して笑いません。



これはグランジが終わりかけた頃のシャネル・オートクチュール。グランジのガチャガチャしたデザインに飽きてた頃だったので、このデザイン見て『超モダンじゃん!』って思って、カール様の凄さを実感。ファッション通信で大内順子さんが『ロング・アンド・リーン』って連呼していたので耳にタコ出来ました。モデルもだいぶ新旧入り乱れていて、モデルマニアにはとても面白い時期だったように思います。


こちらは50年代がブームになって来てた1994年頃のクロエのコレクション後。なんと帝王を手で押さえつけてしゃがませております!!!みんな凄い女王気質満々。つま先すぼまっちゃってるけど、ドヤ顔を崩さないカール様、素敵かも。


 グラマラスが一段落してクラウディア・シファーを飽きてしまったカール様は、その後イギリス王家の血を引くステラ・テナントや、衝撃的な白さのカレン・エルソンと契約を交わし、シャネルに新しい風を吹き込みます。
写真左のステラはパンクな出で立ちで注目され、お顔はボーイッシュながらも、気品があるせいか貴婦人にもなれちゃう強者。中央のカレン・エルソンは人間を超越した妖精感が今までにないキャラで、かなりのポイントでシャネルの服を新鮮に見せていました。カール様、お変わりなくイメージキープ。


これは1996年頃のオートクチュールのショーの後の記念撮影。この年も新人のグィネヴィアにマリエを着せています。大物モデルも新人モデルもエレガントに作られてて、見ていてため息の出るコレクションでした。手前中心のステラ、顔ちっちゃ!この辺からカール様、さらに育ち始めます。


90年代後半は日系のスーパーモデル(現在は女優)のデヴォン青木を起用。シャネルにデヴォンが出た時は『凄い革命!シャネル斬新!』と思いつつも、カール様の行き苦しそうなウォーキングが心配になっていた頃。ゼエゼエ聞こえて来そうな体系に変化。白髪の前髪も鬼門!



 自分の健康が不安に思ったのか、2000年以降のカール様はダイエットに励み大成功。そしてディオール・オムの細身のジャケットやパンツを穿きたいと言う理由でミラクルスレンダーに!!!
そして度々ショーでは90年代のスーパーモデルをゲストに招いて盛り上げたりと話題性も盛り込みさすが。デザインは不思議ちゃんの域に入ってしまっていますが、リンダと手をつなぐカールお爺ちゃんはとっても嬉しそう。


ボンベイがテーマだったショーでは、ステラ・テナントが復活して涙もの!相変わらずのスタイルの良さとクールなまなざしは健在で、インドっぽいメイクも似あっていました。ステラってカールの事、気にしないで歩いちゃってるっぽくって、孫に必死に付いていくお爺ちゃんのようで、カール様可愛いです。

『ばあさんも年を取ったなあ。。。あなたもね』と聞こえて来そうな、クリステン・マクメナミーとカール様。クリステンもかなりカール様に気に入られていたモデルの一人で、40代後半だと言うのにアンドロジナスな魅力は増すばかり。お揃いの白髪でまるでパートナーのよう。

80年代にシャネルと独占契約を結んでいて、そのごカール様と喧嘩別れをしていたイネス・ド・ラ・フレサンジュは、もう仲直りする事は無いだろうと思われていたのに、すっかり和解モード。『あの時、私たち若かったわね〜』と言われてはにかむカール様って感じの表情がなんともいえない。イネス、相変わらずビューティーマダム!(最初の写真の人)



 ほんとうにもうすぐ80歳を迎える人とは思えないくらい行動的でアイディアも豊富なカール・ラガーフェルド。そろそろ次期シャネルの後継者になるデザイナー探しをと囁かれていますが、カール様じゃないシャネルが想像つかないくらい、分身と化している勢い。ファッションアイコンとしてもまだまだ頑張ってシャネルマニアを唸らせて頂きたい〜。


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